先輩方の卒業たるもの

それはそれは実感がなく、でも考えるだけで、泣きそうな不安に襲われる。

一個上っていうのは、おれにとってはすごく特別な存在で、同期よりも深い付き合いができた人たちだ。
元々、先輩と仲良くするほうが得意ってのもあるし、この学校で腹割って話せる人って一個上にしかいなかったし（それが今の相方なのはご愛敬？）。
そんな人たちが明日、ついに卒業するらしい。なぜか伝聞形。

非常に迷惑をかけ、それでいて手を差し伸べてくれて、いつもおおらかな心で包んでくれた先輩方。
縁あっていろんな人とかかわることが出来て、ホントに幸せだったと思う。
勝手に俺が知ってる先輩もいれば、俺の知らないところで俺のことを見てくれている先輩もいたり。
卒送で俺の名前が出てきたときはマジで泣くかと思った。あんまり気づいてる人いなかったみたいだけど。
委員やってきて、あの人たちには迷惑しかかけなかったのに、俺の前では嫌な顔ひとつせず、協力してくれた。
そりゃぁ、ムカついてただろうし、ボコボコにされる危険性は高かったはずだ。でも、先輩方はいい人たちだった。

初めて俺に演劇をさせてくれたのも一個上。（期でいえば。この人はもう卒業したけど）
初めて仕事を教えてくれたのも一個上。
初めて信頼してくれたのも…たぶん一個上。
初めて本当の安息を与えてくれたのも一個上。

俺って、一個上がいなかったらどうなってたんだろう。たぶん、グータラしてたな。

ただただ今は胸が苦しい、そんな思いです。
こういうとき、学校の某エッセイストの先輩みたいに文章が書けたらいいと思う。
でも、言葉にならないことって、やっぱあると思うんだよね。




明日、俺はたいせつなひとたちを送り出します。