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受験生・ピンク大佐の戦い(不定期更新)
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活動記録074:



疲れた。楽しかった。頑張らねば。




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活動記録073:



 今日は、任務に入る前に落ち着いた時間があったので、久しぶりにゆっくり出来た。心身共に穏やかになった。
 お茶会では兎に角喋り捲った。少し喋りすぎたかもしれない。
 
 本当に、我々の代はピンキリで、差が激しい。祭の時代が懐かしく、いとおしく思える。もう、疲れる。


活動記録072:



 本日の任務はMC。長い間演習を重ねてきたが、団体のリハを見ないという暴挙に出たため、なかなか苦しい思いを強いられた。内容も、余り納得の行く物ではなかったが、「不愉快だ」と詰め寄られる場面が無かったのが、救いである。この戦闘は、負けではないが、実質勝ちでもない。ほんの僅かだが、勝ち側に”偶然”傾いただけである。
 今回の任務が中途半端に終わった背景には、準備不足が挙げられる。まず、MCという任務であるにもかかわらず、前後の団体の演目を確認せず、ネタを当てていったのは、最大のミスである。此れは、互いの多忙さが原因であるが、責任は、日頃の多忙を理由にパートナーに全てを託していた私に有る。結果、委員及びスタッフに多大な迷惑を掛けてしまったことをお詫びする。
 また、直前のネタ変更は行うべきではなかった。
 
 もう一つの任務である剣舞は、ブランクが大きく、体のこなしが上手くいかず、もどかしさに駆られた。本番が近いが、演習を満足に行えていない今、即席の戦力を作り上げるしかない。何処まで張りぼてが通用するか、勝負である。

 家に到着後、様々なメールが届いたが、その中でもあるMLに、落胆と、怒りを覚えた。私の責任で有ることは、ほぼ間違いないが、この人たちは、本当に必要なのかどうかわからないことまで、必死になっている。
 我々の学校の生徒たちは、誰もが何かしらプロ並みの能力を持っているにも関わらず、其れを最善の形で活かしきれない理由は、未熟な経験しかしていないところにあると推測する。
 ついこの間まで、義務教育の枠にはめ込まれた生活を送っていた者達が、其れに不満を感じ、飛び出してきたのがこの高校である。元々、能力は有るのだが、其れを生かす術を知らない。そんな人間たちが、如何にして生きてゆくか模索する場所が、我々の学校ではないだろうか。
 よく、我々の学校は”個性的な人の集まり”というが、この表現は的確では無い。私を含め、殆ど皆が”ちょっと活発な普通の人”止まりの”個性的な人予備軍”である。本当に個性的な人間が構成されるのは、学校にいる間で、其の個性を実際に発揮するのは卒業後・・・社会に出てからであると、私は考える。自らの個性を自覚し、様々に未来を発展させられる人間になることこそ、我々の目標ではないだろうか。
 其のプロセスにおける我々の学校の存在意義は、兎角”何でも出来る”だと思っていた。入学前は、信じて疑わなかった。然し、其処には既に暗黙の規制があった。生活を楽にするためだけの、生徒たちが作った、規制。
 我々の学校は確かに素晴らしい。様々な”個性的な人の卵”たちと出会うことが出来た。然し、我々には、自覚が無かったり、独り善がりであったり、欺瞞に満ち溢れていたり・・・何か、欠点が有る。其の欠点が垣間見える仕事に、私は就いている。
 

 今の人生に不満は無い。其れでも、”こんなはずではなかった”と、いつも思う。


終わった。大きな損害は出ずに済んだ。奇跡だ。
作戦開始時刻が変更され、0750時に集結することとなる。
恐怖と興奮が入り混じる中、列車に乗り込んだ。眠くはない。
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略歴
HN:
ピンク大佐
性別:
男性
職業:
受験生
自己紹介:
高校大好きピンクさん。
ついにおいらも受験生。
学校案内載ってるほどの、
高校大好き野郎だが、
大学目指してこの頃は、
自重し始め人外の、
道をたどると心に決めた。
そんな夏の夕暮れに、
心透かして今日もまた、
受験戦線ひた走る。
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